窪美澄「水やりはいつも深夜だけど」うまくいかない人生に悩む人へ。
こんにちは。
ブログを書く時間はとれなかったものの、読んだ本がいくつかあるので、立て続けにはなりますが、紹介していきますね。okapです。
まず一つ目が、窪美澄「水やりはいつも深夜だけど」です。
デビュー作を収録した「ふがいない僕は空を見た」以来、初めて読みました。
こちら、短編集となっております。
それぞれ独立していながら、少しずつ登場人物が被っています。
描かれているのは、ものすごく日常です。
かっこいい主人公など、ただの一人も出てきません。
それぞれが、やるせなさを抱え、悩み、もがいています。
お話のなかでも、派手な救いは提示されません。
それでも、ちょっとだけ頑張ってみようかなと思えるお話です。
ママ友との付き合いが辛い人。
夫婦間で家事について喧嘩してしまう人。
なんとなく夫婦が噛み合わないと思っている人。
親が再婚して、新しい親が増えた人。
先天性の病気が見つかり、大好きなことが出来なくなってしまった人。
そして、それらは、未来の自分かもしれない。
そうなったときには、またこの本を手に取ろうと思います。