本の処方箋「おくすり(本)だしておきますね」

放っておくと10時間ぐらい本を読み続ける女子が、悩みごと別に、本の処方箋を出すブログです。漫画も好きです。

【第6話】白川紺子『後宮の烏』逃れられない定めから、少しだけ楽になる方法。

おはようございます。

こんな時間帯に更新するのは珍しいですね。okapです。

昨晩は、勧められた本を読んでいたら寝入ってしまいました。

小説ではありませんが、読み終えたらこちらもブログに書きますね。

 

出勤前のわずかな時間でタイムアタックです。

今回は、白川紺子『後宮の烏』

最近、烏がモチーフのお話をよく目にする気がします。

阿部智里の八咫烏シリーズとかね。こちらもまた、折をみて書きましょう。

 

 

さて、皆さんは後宮という場所をご存知でしょうか。

帝のお妃候補がたくさん住むところですね。そこで、女人たちはバチバチと火花を散らし、己の生存と権力の増大をかけて闘います。

ただ、今回の主人公は、後宮に住んでいるとはいえ、少し事情が異なります。

 

 

後宮の奥深く、〈烏妃〉と呼ばれる妃が住んでいる。

その妃は、妃でありながら夜伽をすることのない、とくべつな妃だった。

 

 

書き出しのこの時点で期待MAXですね。

 

 

後宮で生きながら、けして帝のお渡りのない妃。ーーのはずだったのだが。

 

 

ということで、本来は出会うはずではなかった、烏妃と帝が出会います。

烏妃には特殊な力があり、それを頼りに来たのです。

今までたった一人で生きてきた烏妃(名前を寿雪といいます)ですが、様々な件に首をつっこみ、解決していくうちに、何人かと交流が生まれてしまいます。

烏妃というのは孤独であるべき存在なのに、それでよいのかと悩みつつ、断ち切れない寿雪。

一方で、帝(高峻)は、烏妃という謎につつまれた存在・概念に迫ろうとします。

果たして、二人の、周囲の関係性はどうなっていくのか。

 

 

とても描写がうつくしい小説です。

そして、最後に二人がくだした結論に、少しだけ、救われる気持ちがします。

 

白川紺子という作家にこの本で初めて出会いました。

ほかの著作も読んでみたい。

 

 

 

後宮の烏 (集英社オレンジ文庫)

後宮の烏 (集英社オレンジ文庫)