風早小夜子のブログ

本の紹介とか。漫画の紹介とか。考えてることとか。いろいろ。

井上真偽「その可能性はすでに考えた」全く新しいミステリが読みたい方へ。

こんにちは。

昨日今日と、久しぶりに自炊しました。okapです。

死ぬほど簡単なスープとかしかつくれませんが、それでもコンビニよりはるかに良いなあと改めて思いました。

美味しいご飯、大事!

 

 

さて、本日紹介するのは、井上真偽(いのうえまぎ)「その可能性はすでに考えた」

ミステリーは普段あまり読まないのですが、あまりにも面白そうすぎて、買ってしまいました。

 

その可能性はすでに考えた (講談社文庫)

その可能性はすでに考えた (講談社文庫)

 

 

 

実際、死ぬほど面白かったです。

(以下、文庫本の背表紙レベルのあらすじと登場人物紹介をしますね)

 

 

まず、今までのミステリ界を覆すといっても過言でないのが、この探偵は、奇蹟の存在を信じており、それを立証しようとしていること。

その際に使う根拠は、人知の及ぶあらゆる可能性を全て否定できれば、それはもう人知を超えた現象と言える、ということ。

そのために、探偵は、全ての可能性を考え、かつ、それを否定するという離れ業を成し遂げようとします。

普通の謎解きとは、まるで性格が違いますね。

 

 

この奇天烈な探偵から始まり、同じぐらい強烈なキャラの登場人物たち、テンポのいい展開は、ゲームの面白さを彷彿とさせます。

ゼルダの伝説とか好きな人は、この小説も好きになるのではないでしょうか!

 

 

井上真偽さんは、これが初読なのですが、他の作品も是非読みたいと思いました。

(続編は購入済み)

でも、その前に、もう一度頭から読み直します〜。

 

百田尚樹「逃げる力」何が幸せか、分からなくなったときに。

こんにちは。

風邪が治りません。okapです。

はよ寝ろという話ですね。書いたら寝ます。

 

 

今日は、珍しく新書の紹介です。

百田尚樹「逃げる力」

地味に小説は「ボックス!」しか読んだことないですね。

百田尚樹といえば、物議を呼ぶ物言いも話題ですが、一旦そこは置いておいて。

 

 

逃げる力 (PHP新書)

逃げる力 (PHP新書)

 

 

 

本書では、ざっくり分けると、

・逃げることの利点

・逃げるためには

ということと、一方で

・逃げてはいけないとき

についても書いてあります。

 

 

ぐさっと来たのは、「逃げてはいけないとき」の内容です。

・好きな仕事をして生きようと考えると苦しくなる

・自分に合わないという理由で辞めるのは悪い逃げ方

 

はい、まさに何回か前の記事で「好きなことを仕事にしたい」と言いました。

 

okap0605.hateblo.jp

 

「合わない」「つらい」と仕事から逃げたい気分になっていますーー。

 

 

石の上にも三年。

まずは徹底的にやらないと、合うかどうかもわからない。

 

 

その通りでございます。

 

 

そうなんですよね。

自分に何のスキルもないまま、辞めてしまっていいのだろうか。

自分に向いていると思って入った職種で、違和感を感じているので、

次、自分が向いてると思った仕事を始めたとしても、これじゃないと思う可能性は十分にあります。

 

 

一番こわいのが、そうやって仕事を転々として、なんの取り柄もない人間になってしまうこと。

そうやって、自力で生きる力がないまま、実家にしがみついて、ろくな努力もせず、小説家になりたいと宣う。

死ぬほど嫌な未来予想図ですね……。

ダメなバンドマンの典型のような(偏見)。

 

 

 

自分の理想の生活は、

・その日どこに行くのも自由

・小説家になる

 

 

小説家になれれば、一つ目の理想も叶いそうですよね。

(実態はどうかは分かりませんが)

 

そのためには、デビューする必要がある。

そのためには、ネットで小説を公開して人気を出すか、文学賞を獲る必要がある。

そのためには、面白い・読みたいと思ってもらえる小説を書く必要がある。

そのためには、小説を書くうえでの自分の武器を把握する必要がある。

(戦略なしに名作が書けるなら、とっくにデビューしてるっつーの)

そのためには、自分が何を書きたいのか。誰に読んでほしいのか。これを明確にする必要がある。

そのためには、頭を振り絞って考えないといけない。

 

 

結局、ここまでくると、仕事と繋がってくるんですよね。

現在、会社員2年目ですが、今一番怒られるのが、

「意図を理解しないまま実行に移すから、ただの作業になっている」ということ。

何年も働いている先輩方からすれば、当たり前にできることでしょうが、まだその当たり前ができないぺーぺーです。

幸い、自分の裁量で決められる部分が多い職種ではあるので、安定したお金をもらいつつ、自分の足りない力を伸ばす土台として、有効活用する手もあります。

休みが少ないのと、やや長い勤務時間が玉に瑕ですが。

 

 

と、ここで、「逃げる力」 の最終章に、

・幸せの絶対基準を持っているか

という話がでてきます。

 

 

自分の人生にとって、何さえあれば幸せなのか。

 

 

考えてみました。

・家族

・読みたい本を買えるだけのお小遣いと、読めるだけの時間

 

 

これだけかなあ。

(友人各位については、私の手には負えないので、自分の身は自分で守ってくれ。そんで一緒に遊びましょう)

 

 

ん、今の私の生活、結構幸せやん?

一人暮らしだけど、実家は割と近いのでよく帰るし、彼氏とも会いたいときに会えてるし(ありがとう)、本を楽しむ生活をしているのは、こんなブログをやってる時点で明白だし

 

 

最近、仕事が「しんどーい」「苦しーい」という感じだったので、意外な着地点に落ち着きました。

精神的に病んでいるわけではないし、もう少し、頑張ってみましょうかね。

そのかわり、心と体の声に気をつけて、無理!と思ったら自分を守るために全力ダッシュで逃げます。

 

終わり!

 

 

取り敢えず書き上げました!

こんにちは。

明日からまた仕事だと思うと、若干憂鬱です。okapです。

しかも、寝倒してたので、あまり眠くありません。ピンチ。

 

 

ポツポツ書いてた小説が、取り敢えず書きあがりました。

一安心ですね。

とはいえ、直しの方に時間をかけるべきらしいので、本当の作業はこれからでしょうか。

 

 

中高生の頃は、頑張って頑張って小説書くぞ!って思っても、めったに書けなかったので、少しは成長したのかなとも思います。

あれから、たくさん本も読んできたしね。

恋もしたしね。

そりゃ8年も経てば人間変わりますよね……。

あとは、自由にパソコンを使えることも大きいでしょうか。パソコンというかiPadにキーボードつけて書いてますけどね。手で書くよりハードルは下がるよね。

 

 

あとは、推敲をして、応募したらまた報告しますー!

【第21話】隙名こと『「私が笑ったら、死にますから」と、水品さんは言ったんだ。』思い出したくない過去から目を背けたい人へ。

こんにちは。

かなり体調もよくなってきた気がするので、本屋さんまで遠征してました、okapです。

買いたかった本から、目に付いた本まで、購入できたので良かったです。

ぼちぼち読んで、また更新していきます。

 

そんなわけで、隙名ことさんの『水品さん』読みました。

ツイッターで作者さんが宣伝しているのを見かけて、気になっていたので。

こういう出会い方ができるようになったのは、とてもおもしろいなあと思います。

 

 

平凡な男子高校生の僕が、謎の美少女から15分1万円のバイトを持ちかけられる話。

と言ってしまえば単純なのですが、それだけでは終わらないわけで。

 

 

人間の悪意、気持ち悪さから目を逸らさずに、おぞましい事実を突きつける一方で、

それに流されない人間の強さや誠実さも感じられる。

 

まっとうに生きるって、難しいことかもしれません。

気を抜いたら、悪意に染まってしまうかもしれません。

でも、そういうことに鈍感にならずに、生きていきたいと思いました。

 

 

 

 

【第20話】塩田武士『女神のタクト』気の強いねーちゃんに気合いを入れてほしい人へ。

こんにちは。

風邪っぴきのため、死んだように寝てましたokapです。

 

 

久しぶりに体調を崩したのもあり、昨日はややメンタルも崩れていました。

こんなブログやってながら、今の自分に本を勧める気にならねーなー、と。

 

でも、よく考えたら本を読む体力もないときは寝るに限りますね。

今日一日中寝てたらマシになったので、もう一踏ん張り元気を出そうと、塩田武士『女神のタクト』を読みました。

 

女神のタクト (講談社文庫)

女神のタクト (講談社文庫)

 

 

 

物語は、三十路の女一人旅から始まります。

矢吹明菜。

まず彼女が素敵すぎる。

会社の金を使い込み、ややこしい関係だった妻子持ちの男性とも縁が切れ、あてもなく旅に出て、そのことをあっけらかんと喋る。

神戸の浜辺で偶然出会ったハイテクな老人に気に入られ、いつのまにか、崩壊しかけた楽団の再建をすることになった明菜。

持ち前の明るさ、行動力、一部の暴力を駆使して、ガヤガヤとした関係を築いていきます。

そして、そんな彼女に影響されて、周りも少しずつ動き始めます。

 

 

ひとつの楽団の再建物語でもあり、

一人の老人の最期の見届ける物語でもあり、

一人の青年の復活劇でもあり、

一人の大人になった少女が、自分を許す物語でもある。

 

 

いつだって、全身が前を向いている明菜を追いかけているうちに、いつのまにか自分も元気になっています。

 

今回、久しぶりに手にとってみると、なんと、サイン本でした。

「前進あるのみ!!」

力強い筆跡で書かれていました。

本屋さんでたまたまあったサイン本を購入したんだと思います。お会いしてみたいなあ。

 

 

元気になったら、明菜の力を借りて、また前へ歩き出そうと思います。

 

【第19話】おかざき真里『&』一人で越えるのがしんどい夜に。

こんにちは。

 今朝、というか昼は、久しぶりに死ぬほど仕事に行きたくなくなったのですが、なぜでしょうか。okapです。

なんとか這い出して行きました。

こういう日は、逆に早い時間にお客さんに来てもらった方がいいですね。

喋ってるうちに、気が紛れました。

 

 

とはいえ、帰り道、しんどいことには変わりなくて。

ひたすら、おかざき真里さんの『&』を読んでいました。

なんでしょう、自分よりも疲れている人を見ると、少し安心するような。

お化け屋敷で、自分より怖がってる人がいると、逆に落ち着く、みたいな。

違うかな。

 

 

&(アンド) (1) (FEEL COMICS)
 

 

 まずそもそも、おかざき真里さんの絵を見てるだけで、落ち着くんですよね。

とても、水分とか湿気を感じる。

登場人物の心に触れられそう。

そんでもって、漫画でしかできないことをしてるように思うんです。

言葉だけじゃなくて、背景に描いてあるモチーフとか、比喩とか、全てに意図があるような。

無駄なことは一切ない、そういう美しさを感じます。

だからでしょうか。その美しさに触れるだけで、心と頭のネジがふっとゆるむような気がします。

 

 

もちろん、お話も、ものすごく好きです。

登場人物の一人ひとりが、物凄く、かっこよくて、かっこわるい。

それぞれのかっこわるいところも見せてくれるので、全員、愛おしいなあと思います。

 

 

皆がどうか、自分の納得のいく人生が送れますように。

【宣誓】文学賞に応募することを誓います。

こんにちは。

非常に眠いので、紹介したい本はあるにも関わらず眠りに落ちそうです。okapです。

 

本の紹介は明日にまわしつつ、今日は、決意が鈍らないうちに、宣誓をしておきます。

 

 

宣誓、私は、小説家になるまで、足掻き続けることを、誓います。

 

 

作家になりたいと思ったのは、小学生の頃。

13歳のハローワークを読むと、「最初から目指すものではない」とか書いてあって、絶望した記憶があります。

でも、諦めきれない。今でも憧れです。

 

 

だったら、自分に才能がないなんてカッコつけずに、

哀れな姿を晒すのを、みっともないとも思わずに、

まずは書くところから始めます。

 

 

とはいえ、このブログを始めたあたりに足慣らしとして一本書いてるんですよね。

祖父母宅の猫を中心にした、丸ごと身内ネタなので、公開するつもりはありませんが。

 

今は、全く関係ない、別の話を少しずつ書いています。

原稿用紙でいうと、現在30枚ぐらいです。

10月末に締め切りの、女による女のためのR-18文学賞に応募するつもりです。

www.shinchosha.co.jp

性別が女である自信はありますが、R18要素が入るかどうかは未定です笑

応募先を取り敢えずこれにしたのは、手頃な締切日と、

なんといっても選考委員に、敬愛する辻村深月さんがいらっしゃるんですよ!!

最終選考まで行かないと、ご本人には読んでもらえませんがね。

 

 

まずは、一作書き上げられるのか。

果たして、締め切りに間に合うのか。

そして、一次選考は通るのか。

 

 

箸にも棒にも引っかからないとしても、

自分の頭の中身が名作だと信じて動けないよりは、

現実を思い知って、新しい作戦を立てられるでしょう。

 

と、信じています。

 

では、少しだけでも書き進めてから寝ます。

おやすみなさい。