児童書を貪るように読んだ、元子どもたちへ。村山早紀「その本の物語」
ご無沙汰しております。okapです。
仕事が忙しい時期に入ってきて、ひょえーという感じです。
平日はなかなか時間が取れなくなってきたのですが、休日は少し余裕があるので、この隙に少しだけ。
とはいえ、部屋はなかなか綺麗に保たれているし、お花を買ってきて花瓶にいれて、お香も新しいのを買って焚いているので、「なんとまあ優雅な暮らし」気分を味わっております。
本日紹介するのは、何日か前に読了ツイートをした、村山早紀「その本の物語」
(P[む]1-10)その本の物語 下 (ポプラ文庫ピュアフル)
- 作者: 村山早紀
- 出版社/メーカー: ポプラ社
- 発売日: 2014/07/04
- メディア: 文庫
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いつ買ったか覚えていないぐらい前に買って、積んでいたものです。
今だな、という瞬間が来たので読み始めました。
物語の下敷きになっているのは、「風の丘のルルー」
喋るぬいぐるみと旅する、寂しがり屋の魔女の子ルルー。
風の丘のルルーという言葉を見たとき、実家の近くの図書館を思い出しました。
夕方、陽が優しく差し込む時間帯。
ハードカバーの児童書。
「ひとり旅かい?」と聞かれて、「いいえ、この子とふたり旅」と答えるルルー。
読んだことすら忘れていた、でも、遠い昔に出会っていた物語でした。
全体のエピソードは覚えていなくても、欠片はたくさん覚えていました。
長い長い時間を経て、再会を果たせてよかった。
大きくなった今だからこそ、もう一度読めてよかった。
ルルーを取り巻く現実世界のお話も、とても素敵でした。
こんな優しい奇跡が、きっとどこかに溢れている。そう思えるお話でした。