風早小夜子のブログ

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児童書を貪るように読んだ、元子どもたちへ。村山早紀「その本の物語」

ご無沙汰しております。okapです。

仕事が忙しい時期に入ってきて、ひょえーという感じです。

 

平日はなかなか時間が取れなくなってきたのですが、休日は少し余裕があるので、この隙に少しだけ。

とはいえ、部屋はなかなか綺麗に保たれているし、お花を買ってきて花瓶にいれて、お香も新しいのを買って焚いているので、「なんとまあ優雅な暮らし」気分を味わっております。

 

本日紹介するのは、何日か前に読了ツイートをした、村山早紀「その本の物語」

 

 

いつ買ったか覚えていないぐらい前に買って、積んでいたものです。

今だな、という瞬間が来たので読み始めました。

 

物語の下敷きになっているのは、「風の丘のルルー」

喋るぬいぐるみと旅する、寂しがり屋の魔女の子ルルー。

 

風の丘のルルーという言葉を見たとき、実家の近くの図書館を思い出しました。

夕方、陽が優しく差し込む時間帯。

ハードカバーの児童書。

「ひとり旅かい?」と聞かれて、「いいえ、この子とふたり旅」と答えるルルー。

 

読んだことすら忘れていた、でも、遠い昔に出会っていた物語でした。

全体のエピソードは覚えていなくても、欠片はたくさん覚えていました。

 

長い長い時間を経て、再会を果たせてよかった。

大きくなった今だからこそ、もう一度読めてよかった。

 

ルルーを取り巻く現実世界のお話も、とても素敵でした。

こんな優しい奇跡が、きっとどこかに溢れている。そう思えるお話でした。